よりかず式|凡人のためのSNSマーケティング実践録.134
2026/06/05
よりかず式|凡人のためのSNSマーケティング実践録.134
第134回:真面目に取り組んでいるのに伸びないあなたの投稿は、教科書になっています/文:よりかず先生
「正しいことを書いた」のに、なぜ誰にも読まれないのか
設計職として10年以上、仕様書や作業手順書、上司への報告資料を書き続けてきた。
論理的に、正確に、過不足なく。それがプロの文章だと信じていた。
だから、副業としてSNSを始めたとき、自分の文章力にはある程度の自信があった。
最初に書いたのは、副業を始めようとする人への一般論。
「アウトプットしなければ成長はありません。継続と自己投資こそが、副業で成果を出すための最短ルートです。」
正しいし、100点満点の正論と思う。でも、いいねはゼロ。コメントもゼロ。インプレッションも一桁。
最初は「まだフォロワーが少ないから」って思っていた。でも何十本書いても反応は変わらなかったけれど、投稿の文章を添削してもらったときに、一言でバッサリ言われたことが転機となった。
「これ、ただ教科書ですよね。誰に読ませたいんですか?」って。その瞬間、すべてが腑に落ちた。
情報だけで、人は絶対に動かない
SNSで起業・副業・ネット集客に挑戦しようとしている人たちは、情報が欲しいのではなくて、感情を動かすような面白さを求めている。
よくあるNG例が、
NG例:「肥満や糖尿病は、放置すると深刻な合併症を引き起こす可能性が高く、日常生活に支障をきたす恐れもあるため、早めに食生活を見直すことが大切です。」
これは正しいし、医学的にも正確だけれども、これを読んで「今すぐ食生活を変えよう」と行動する人は、おそらくほぼいない。
なぜなら、この文章には感情が1ミリも入っていないから。
難しい言葉が多く、頭で処理する文章になっている
誰に向けて書いているかがまったく見えない
書いた人間の体温が感じられない
これを読んだ人は「ふーん」で終わる。
マーケティング戦略やオンラインでのネット集客を考えたとき、こういった投稿は成果につながらない。
エンジニアや会社員として、論理的な文章を書き慣れている人ほど、この落とし穴にハマる。
正確に伝えなければという思考が、かえって感情を殺してしまうんです。
真面目さは武器、足りないのは伝え方
そこで、先ほどのNG例を参考に、読者の感情を動かす文章に変える具体的な4ステップを紹介します。SNS戦略やコンサル・育成の場でも実際に使われている手法で、初心者でも今日から実践できる内容です。
①冒頭に事件みたいな実話を入れる
教科書のような書き出しで始まる投稿は、スワイプされて読み飛ばされる。
「肥満とは〜」「糖尿病の原因は〜」で始まった瞬間、指は止まらないから、「え、何これ?」と指を止めさせるフックが冒頭に必要。
OK例(冒頭):「『お腹が出てきたのは体質です』って急に言われた」
「急に言われた」という実話感。これだけで、「誰の話?ちょっと気になるな」って読者の指が止まる確率が格段に上がる。
起業やSNS運用を始めたばかりの初心者がよく勘違いするのが、正しい情報を伝えなければという思い込み。そうじゃなくて、最初にすべきは読み手の注意を引くこと。
②感情に火をつける(共感)
「日常生活に支障をきたす恐れがある」という表現は、他人事すぎるから、そうじゃなくて、「ヤバい、自分のことだ」って自分事にさせる必要がある。
OK例(共感):「本人は『食べすぎてるだけですよ』って言ってたけど、俺からしたら甘すぎ。
原因は食生活じゃなくて、食生活を変えられない自分への言い訳なんよ。」
「この人、本気で心配してくれているな」「自分も同じこと言ってたかも」って、見た人が自分ごとに置き換え始める瞬間がここ。
コミュニティやオンライン勉強会で多くの人の相談を受けてきた経験から言うと、人は正しい情報を教えて食える人ではなく、自分のことをわかってくれる人を信頼する。
③リアルな危機感・恐怖を抱かせる(最重要)
「日常生活に支障をきたす」では弱すぎる。こんなのはありきたりなフレーズ。
見た人が一番恐れている具体的な未来を、解像度高く見せてあげる必要がある。
OK例(恐怖の未来):「食生活を放置した結果がこれ。血糖値が上がって薬が手放せなくなり、体が重くて仕事に集中できない。健康診断のたびに怯えて、家族に心配され続け、糖尿病が発覚してキャリアどころか人生終わる。」
「ヤバい、自分もそうなるかも」ってリアルな恐怖を想像させる。
これはマーケティングの基本でもあって、人間は得したい生き物ではなく、損したくない生き物だから、「これお買い得ですよ」より、「これ買わないと損しますよ」のほうが感情は動く。
脱サラや起業・独立支援の文脈でも、この原則は同じで、成功体験よりも、放置したらどうなるかを見せるほうが、読者の行動を引き出しやすい。
④今すぐ動けと背中を押す(行動喚起)
ここまで読んだ読者は「で、どうすればいいの?」という状態になっているから、そのタイミングで初めて、あなたのサービスや解決策を提示する。
OK例(行動喚起):「食生活は一回崩れたら、意志の力だけでは絶対に戻らない。放置だけは絶対にするな。本気でヤバいと思ってる人だけ、俺が実際に使った解決策はこれ。」
NG例の「早めに食生活を見直すことが大切です」では、誰も行動しない。
「今すぐやれ」「放置だけはするな」って強く言い切る。
そして唯一の解決策として、あなたのサービスを提示する。
これが、SNS戦略における「ネット集客を成功に変える」最後のピースです。
今日から正しい説明をやめて、感情のストーリーを語ろう
これはSNS運用に限った話ではなくて、対面営業でも、勉強会やイベントでのプレゼンでも、コミュニティへの告知でも、まったく同じ構造が機能する。
あなたの真面目さと専門知識は、間違いなく武器になる。足りなかったのは「伝え方」だけ。
今すぐ、スマホのネタ帳を書き直してみて
AIやマーケティングの知識、オンラインビジネスの戦略がどれだけあっても、読まれない投稿では意味がない。
コンサルや育成の現場でも、SNSのネット集客に悩む人の投稿を見ると、共通しているのは正しいことを書こうとしすぎていること。
脱サラや起業を目指して副業を始めた人が最初につまずくのもここ。
独立支援やオンラインコミュニティへの参加、勉強会や交流会への参加以前に、まず「読まれる文章」が書けるかどうかが分岐点。
今すぐ、スマホに眠っている「教科書のような投稿案」を、この4ステップで書き直してみてほしい。いいねやコメントの反応率は、必ず変わります。