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よりかず式|凡人のためのSNSマーケティング実践録.123

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よりかず式|凡人のためのSNSマーケティング実践録.123

よりかず式|凡人のためのSNSマーケティング実践録.123

2026/05/25

よりかず式|凡人のためのSNSマーケティング実践録.123

第123回:「成功者の真似をしろ」は、半分ウソです/文:よりかず先生

成功者のやり方を完全にコピーしたのに、なぜ結果が出ないのか?

僕がXで投稿を始めた頃、あるインフルエンサーの投稿スタイルをそっくり真似て、文体、投稿頻度、ハッシュタグの使い方など、ほぼコピーと言っていい状態だったけれど、フォロワーはまったく増えなかった。

当時は「もっと真似の精度を上げれば伸びるはずだ」と思っていたけれど、問題は真似の精度ではなく、そもそも真似るという発想自体に誤解があった。

僕がやってしまった再現性の罠の正体と、抜け出すための思考法をお伝えします。

SNSマーケティングや副業での成果を求めて情報収集中の方、あるいはネット集客の戦略を見直したい方にとって、きっと役立つ視点になります。

なぜ他社の事例をそのまま持ち込むと失敗するのか

ビジネスの世界では、成功事例を真似るのはよくあること。

起業やコンサル、独立支援の文脈でも「成功者のロードマップを参考にせよ」というアドバイスは定す。

しかし現実には、他者の成功をそっくりそのまま自分のビジネスに当てはめても、うまくいかないことの方が多い。その根本的な理由は、相関関係と因果関係を混同しているから。

スタバが出店する街は、家賃が高い」は本当か?

例えば、「スターバックスが出店しているエリアは、家賃が高い」としたら、街にスタバを誘致すれば、地価は上がるのか?

答えは「No」です。

スタバが出店するのも、家賃が高いのも、どちらも人が集まる好立地(人口密度が高い)だから。

スタバと地価の間には相関関係はあっても、因果関係はない。

スタバが地価を上げているのではなく、人が集まるエリアにスタバが出店されるから、結果的にそうなっているだけ。

SNSマーケティングや副業でもまったく同じで、「あの人が毎日投稿したからバズった」「成功者がいるコミュニティに入ったから稼げるようになった」という情報を見て真似ても、本当の原因が別にあれば、同じ結果は出ない。

「スタバのある街に引っ越せば成功する」が的外れなように、表面だけを真似ても、再現性はなく、同じ結果にはならない。

言葉より背景が大事

僕が過去に誤解していた、インフルエンサーの投稿スタイルを真似しても伸びなかった理由は、今では明確にわかります。

そのインフルエンサーが影響力を持っていたのは、毎日投稿していたからではなく、すでに実績と背景を持った状態で発信していたから。

フォロワーは言葉のスタイルではなく、その人の経験と信頼に共鳴していた。

私が真似ていたのは、表面的な浅い部分だけで、本当の原因は見えていなかった。

因果関係は、1対1の矢印ではない

例えばおいしいカレーを作るためには、いろんな要素が成立しないと成り立たない。
・質の良い食材(肉・野菜の鮮度と下処理)
・適切な火加減と時間(煮込み具合)
・スパイスのバランス(香りと辛さの調整)

だから、高級食材を揃えたからといって、必ずしもおいしいカレーができるとは限らない。

現実の因果関係は、複数の条件が組み合わさった複合的な構造をしている。

さらに難しいのが、変化が比例ではないことです。水を加熱しても、99度までは水のまま。

でも100度を超えた瞬間、突然水蒸気に変わる。

副業やネット集客でも同じで、「毎日投稿しても3ヶ月間まったく反応がなかったのに、ある日突然バズった」という事例は、勉強会やコミュニティでよく聞く話です。努力が積み重なり、ある閾値を超えたときに急激に結果が変わる。これも因果関係の重要な特性です。

因果関係の3つのレベル

因果関係の理解には3つのレベルがあると言われており、多くの人はレベル1にとどまっています。(統計学者のジューディア・パールらが提唱した「因果の梯子(Ladder of Causation)」より)

レベル1:観察(パターン認識)
「AがあるときにBも起きやすい」という相関関係を見つけるレベルです。
・フォロワーが多いアカウントは毎日投稿している
・売れているコンテンツはサムネイルが派手
・Amazonの「これを買った人はこれも買っています」

SNSでよく見かける「成功者の共通点〇選」という情報は、ほとんどがこのレベルです。

ビッグデータ分析やAI戦略ツールが得意とするのもここです。

「なぜそうなるか」のメカニズムはわからなくても、パターンを見つけることはできます。

レベル2:介入(実験と検証)
「Aを実際に行ったら、Bはどう変わるか」を検証するレベルで、マーケティングのA/Bテストがこれに当たる。
・サムネイルをAパターンとBパターンで試して、クリック率を比較する
・メルマガの件名を変えて、開封率を測定する

レベル1より一歩進んでいますが、「なぜ効果があるのか」というメカニズムはまだ明確ではありません。

レベル3:反事実(想像と比較)
「もし、あの時〇〇していなかったら、結果はどうなっていたか?」と問うレベルです。パラレルワールドを頭の中に作り出して現実と比較するのが、最も深い因果関係の理解です。

反事実思考の実践方法

反事実思考とは、「もし〇〇でなかったら?」という仮定を置くことで、見かけ上の原因と本当の原因を切り分けることができる。

例1:YouTube動画がバズったとき
よくある思考(レベル1):「サムネイルを派手にしたからバズった。自分のセンスすごい!」
反事実思考(レベル3):「もし、サムネイルを地味なままにしていたら、この動画はバズらなかっただろうか?」
→「いや、ネタ自体が時事的で需要があったから、サムネイルが地味でもそこそこ再生されていたはずだ」
→「つまり、本当の原因はコンテンツの内容だった」

例2:SNSのフォロワーが急増したとき
「毎日投稿を始めてからフォロワーが増えた。毎日投稿が原因だ」
→ 反事実思考:「もし毎日投稿していなくても、あのバズった1本があれば増えていたのでは?」
→「本当の原因は投稿頻度ではなく、コンテンツの質だったかもしれない」

再現性を高めるための3ステップ思考

Step 1. 複数の条件を洗い出す
「Aをしたから成功した」という単純な話ではなく、その成功に必要だった条件(カレーなら、食材・火加減・スパイス)をすべて列挙する。

Step 2. 反事実で真の原因を絞り込む
「もしこの条件がなかったら、同じ結果になっていたか?」と一つひとつ問い直す。

答えが「No(結果が変わっていた)」なら、それが重要な原因候補。

Step 3. 自分の状況に置き換えて条件を揃える
特定した真の原因が、自分の状況でも揃えられるかを確認する。

揃えられない条件がある場合は、「再現性は低い」と判断し、別の戦略を立てる。

成功の模倣から、成功の理解へ

成功者を真似ること自体は悪いことではないけれど、表面的なパターン(レベル1の観察)だけを真似ても、本当の原因が別だと結果は出ない。

世の中は複雑で、因果関係は単純な1対1の矢印ではなく、複数の条件が組み合わさった複合的な構造をしています。

変化は一定ではなく、ある境界を超えた瞬間に急激に結果が変わることもある。

だからこそ、「もしあの時〇〇していなかったら?」という反事実思考を習慣にして、本当の原因を特定する力を身につけることが、再現性を高めることにつながる。

僕はXでの失敗を経て、この思考法を意識するようになり、マーケティング戦略の立て方が大きく変わった。

「何を真似るか」より「なぜうまくいったのかを理解できているか」を自分に問うようにしてみてください。

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