よりかず式|凡人のためのSNSマーケティング実践録.124
2026/05/26
よりかず式|凡人のためのSNSマーケティング実践録.124
第124回:毒舌キャラをやめて、人を傷つけずに刺さる言葉を作る3つの法則/文:よりかず先生
毒舌キャラをやめて、言葉だけを研ぎ澄ます
「バズるためには、強い言葉を使わないといけない」
起業やネット集客の戦略を学び始めると、そんな思い込みにたどり着く人が多い。
SNSで成功している人のアカウントを見ると、たしかに言葉に鋭さがある。
でも間違った解釈をして、「自分も毒舌キャラにならなきゃ」って無理に演じようとして滑っている人をよく見かける。
もし、無理に演じようとして心をすり減らしているとしたら、今すぐやめてください。
人を惹きつけるのは鋭い言葉であって、汚い言葉じゃない。そこには明確な違いがあります。
悪口と愛ある指摘は似て非なるもの
「お前はバカだ」と罵倒することと、「その思考は停止している」と指摘することは、一見似ているようで、受け手にまったく異なる感情を生む。
前者はただの悪口。後者は愛ある指摘。これに気づいたのは、自分自身の失敗から。
以前は、SNS投稿へのコメントやDMで、「これ、間違っていると思います」「そのやり方はよくないですよ」って相手のダメなところを直接指摘していた。
もちろん悪気はなくて、むしろ相手のためを思ってのこと。
でも、結果は逆効果で、相手をよく怒らせてしまったり、黙ってブロックされたり。
なぜだかずっとわからなかったのですが、あるとき「第三者話法」という考え方に出会って、ようやく腑に落ちた。
人は、直接否定されると反発するということ。
でも「こういう状態にある人は、こうなりがちですよ」って遠回しで伝えると、自分ごととして気づいてくれる。
これは、SNS投稿でもまったく同じ原理が働いている。
言葉を研ぎ澄ます3つの変換法則
あなたの優しい世界観を壊さず、読者の胸にグサッと刺さる言葉を作るには、以下の変換の法則が使えます。
これを知れば、無理して毒舌キャラを演じる必要はなくなり、あなたのままで、言葉だけを研ぎ澄ますことができます。
①人ではなく現象を刺す
これが大前提。優しい人がSNSでバズろうとして失敗するのは、人に向かってナイフを投げるから。
「お前はダメだ」と言われれば、誰だって反発するのは当たり前。
だから、ターゲットを人ではなく、その横にある現象・仕組み・状態に向ける。
悪い例(人を刺す):「こんなミスをするなんて、あなたは無能だ」→ これは読み手に喧嘩を売っているだけ。
良い例(現象を刺す):「その仕事の進め方だと、組織が一瞬で崩壊する」→ 対象は「組織の状態」なので、読者は「ヤバい、直さなきゃ」と納得する。
もうひとつ例を挙げます。
悪い例:「あなたの投稿、自分の恥をさらしていますよ」
良い例:「その投稿、将来デジタルタトゥーになりますよ」
あなたを否定するのではなく、その状態の危険性を指摘する。
これなら、どれだけ鋭い言葉を使っても、アドバイスとして受け取られる。
脱サラを目指してSNS戦略やネット集客を学び始めた初心者ほど、刺さる投稿を人を攻撃するものだと勘違いしがち。
でも、このように現象を刺すほうが、圧倒的に多くの人の心に響きます。
②間接的なたとえで包む
自分の界隈やキャラクターに合った言葉に変換することで、強い表現がセンスのある表現に変わります。
- 中身がない → 味のしないガム
- 使い物にならない → 賞味期限切れ
- 無駄な努力 → サービス残業
自分の得意なジャンルの言葉で、ネガティブな状態を言い換えてみてください。
それがあなただけのキラーワードになります。
オンラインコミュニティや勉強会で学んでいる仲間がいるなら、その界隈で通じる共通言語を使うのも効果的。
無理して他の誰かの言葉を借りるより、あなたの日常の語彙から生まれたたとえのほうが、読者には断然刺さります。
③医療・科学用語で淡々と語る
感情的にバカ・アホと言うと幼く見えますが、専門用語で淡々と事実を述べると、説得力と静かな鋭さが生まれる。
・やる気がない → 脳の報酬システムが、正常に動いていないだけ
・逃げてばかりだ → 回避することが、パターンとして固まっている
・人の気持ちがわからない → 他者の感情を受け取るセンサーが、機能していない
感情を除いて、事実として突きつける。これが、うまい人が使う綺麗な鋭さ。
怒りをぶつけるのではなく、診断書を読み上げるように語る。
その淡々とした温度感こそが、読者に「これは自分のことだ」と気づかせる力を持っている。
無理してキャラを演じても、読み手にバレる
自分に合わない言葉を使っても、読み手は違和感を感じとる。
SNSやネット集客で成功している人は、強い言葉を使っているのではなく、自分のキャラクターに合った、鋭い切り口を持っている。
毒舌キャラを演じて疲弊するより、今回の3つの変換法則を使って、あなたのままで言葉だけを研ぎ澄ますほうが、長期的なSNS戦略としても、オンラインでの集客成功としても、断然続けやすい。
副業から起業・独立支援を目指す挑戦の中で、発信の言葉選びに悩む人は少なくないけれど、それはセンスの問題ではなく、学べる技術の問題。
誰も傷つけずに、でも誰かの心に深く刺さる言葉選びを、少しずつ磨いていきましょう。