よりかず式|凡人のためのSNSマーケティング実践録.97
2026/04/29
よりかず式|凡人のためのSNSマーケティング実践録.97
第97回:副業×有益発信は、もうオワコン/文:よりかず先生
SNSで有益な情報はもうゴミ、レッドオーシャンで凡人が勝つための生存戦略
副業、マーケティング、ネット集客など、いわゆる稼ぐ系と呼ばれるジャンルのほとんどは、今やレッドオーシャンです。
毎日大量のコンテンツが流れる中で、自分も有益な発信をしているのに伸びないと感じている人は多いはずです。
でも、その伸びない原因は、情報の質じゃない。
今回はレッドオーシャンで戦い続けてきた私自身の失敗と気づきをもとに、今すぐ使える生存戦略をお伝えします。
有益な情報を出し続けても、なぜ埋もれるのか?
副業・マーケティング・英語・筋トレなど、SNSで発信できる人気ジャンルは、すでに似たような実績や肩書きを持つ人で飽和している。
そこに後から参入して、情報の有益さや濃いノウハウを出そうと戦略を磨いても、見る側には正直なところ、その有益さの差はほとんど伝わらない。
例えるのなら、お腹いっぱいの人に、「うちのカレーは他では食べたことない味ですよ」って勧めるようなもの。
どれだけ珍しくて美味しいものだったとしても、お腹いっぱいだったら食べられない。
そして、ここで多くの人がやる間違いが、「認知を増やすしかない」とインプレッションを追い求めること。
勉強会やオンラインコミュニティで情報収集し、交流会でコネクションを広げ、イベントに顔を出すようになった結果、ノウハウコレクターになっていく。
人はもう、情報の有益さだけではフォローしません。
「この人しかいない」という感覚があってはじめてフォローするもの。
実績があっても、役立つノウハウだけでは、ただの便利な教科書で終わり、埋もれます。
私自身が「ノウハウコレクター」に陥った話
私自身も、まったく同じ罠にはまっていました。副業とマーケティングのレッドオーシャンで発信を始めた当初、「差別化するには有益さを極めるしかない」って思い込んでいた。
もっと濃いコンテンツを、もっと体系的な戦略を、って考え続けた結果、気づけば投稿の内容が複雑になりすぎて、「何が言いたいのかわからない」という状態に。
どんどん変な方向に進んでしまった。
それでも認知を広げなければと焦り、インプレッションを追いかけ、情報収集のために動き続けた。
行き詰まったときは、「ジャンルを変えれば解決するのでは」とすら考えていた。
でも実は、ジャンルにこだわっていること自体が、根本的な間違いだったのです。
間違いの正体は、順番が逆だということ。
失敗する人の手順と、逆転する人の手順
脱サラや起業を目指す会社員の多くが踏む失敗の手順はシンプルです。
① ジャンルを決める(例:副業)→ ② ノウハウを決める(例:ブログで月10万円)
これで終わっています。ジャンルとノウハウは「コンテンツの器」に過ぎない。
器がいくら立派でも、「誰が語るのか」がなければ、あなたである理由がない。
逆転するための手順はこうです。
① 自分の「歪み・失敗・劣等感・ズレた経験」を掘る
② そこからキャラクターを作る
③ その立場からジャンルを斬る
ジャンルは後付けでいい。
まず「自分という素材をどう尖らせるか」を先に決めることが、今伸び悩んでいる人に必要な、順番の逆転です。
あなたである理由があるか、3つの問いで確認しよう
自分の発信がキャラとして機能しているかどうか、次の3つで確認してください。
① その情報、他の誰でも言えることではないか?
AIで検索すれば出てくる情報は、もはや情報としての価値はほぼゼロ。
あなただから知っている視点、あなたの失敗を通じてしか言えないことこそが差別化の源泉になる。
② 実績はあるが、「あなたである理由」が消えていないか?
似たような実績・肩書きを持つ人は供給過多です。
「月収100万円達成」という数字より、「なぜあなたがそれを語るのか」という背景のほうが、フォローする理由になる。
③ フォローすると「何者の視点」を借りられるのかが明確か?
「副業に詳しい人」ではなく「元・情報迷子の会社員が、遠回りした末にたどり着いたシンプルな副業戦略を語る人」のほうが、見た人の頭に刺さります。
具体的な視点のキャラクターが、フォローされる理由になるのです。
転機「あなただから買いたい」と言われた日
僕はこの順番に気づいてから変わった。
ノウハウの量や戦略の精度を磨くことをいったん手放し、ひとりひとりに丁寧に向き合うことを選んだとき、はじめて「あなただから買いたい」という言葉をもらった。
転機は、SNSで知り合ったある一人の人とのやり取り。
その方は、自分とよく似た境遇の人だったから、言葉の裏にある気持ちが手に取るようにわかった。
いつもはテンプレート通りに返していたメッセージを、そのときだけは変えた。
自分の経験談を交えながら、その人の状況に寄り添う形で、深い話をした。
すると相手から、「他の人はテンプレートの営業文が返ってくるから、こんなに親身に話を聞いてくれたのは初めてです」という言葉が返ってきた。
その瞬間、気づいた。相手を深く理解することが、何よりも強い武器になると。
ノウハウの量でも、戦略の精度でもなく、「この人の気持ちがわかる」という共鳴こそが、信頼の正体だった。
それ以来、ターゲットが明確になり、自分の立ち位置が定まり、キャラクター設定が固まった。「あなただから買いたい」という言葉は、その延長線上にありました。
「変な人」「濃い人」「一貫した人格がある人」が、レッドオーシャンを制します。
SNSのオンライン集客において、今勝っているのは、一番詳しい人でも、一番実績のある人でもない。
それは、AIやマーケティング戦略がどれだけ進化しても変わらない、人と人との関係性の話。
やり方を磨く前に、「自分という素材」を尖らせる
起業や脱サラを目指す初心者ほど、正しいやり方を探しがち。
でも、レッドオーシャンで凡人が圧勝するために本当に必要なのは、やり方よりも「あなたというキャラクター」を先に作ること。
ジャンルは後付けでよくて、キャラが先。
自分の失敗・劣等感・ズレた経験を掘り起こして、それをキャラに変えた瞬間、あなたはその他大勢から抜け出せる。
そしてその立場からジャンルを語るとき、はじめて「あなたじゃなきゃダメ」と言われる存在になれます。