よりかず式|凡人のためのSNSマーケティング実践録.96
2026/04/28
よりかず式|凡人のためのSNSマーケティング実践録.96
第96回:誰でも歓迎で来るのは冷やかし客だけ、本気の客だけ集める禁断の戦略/文:よりかず先生
「優しい言葉」は、誰の心にも刺さらない
マーケティング戦略の中核を担うコピーライティングは、AIで量産できるようになった。
その結果、当たり障りのない文章、万人受けするフレーズ、誰も傷つけない、そんな「優しいコピー」は、もうみんな飽きてしまっている。
そして、もうひとつ気づいて欲しい事実が、誰にでも好かれようとする言葉は、誰の心にも刺さらないということ。
今後、副業から本格的な起業へとステップアップしようとしている方にこそ、真剣に向き合ってほしいテーマ。というのも、SNSでの情報発信やネット集客を始めたとき、多くの人が最初に陥るのが、嫌われることへの恐怖。僕自身もそうでした。
副業としてXで発信をスタートさせたときのこと。批判されることを恐れて、誰も不快にさせない当たり障りない投稿を続けていた。
確かにいいねやコメントは集まりました。
しかしそのコメントは、「いいですね!」「参考になります!」など、まるで朝の挨拶のようなもの。
そこから関係性が深まることは、ほとんどなかった。
「冷やかし客」を集めても、売上にはならない
次にやったのが、公式LINE登録の特典を使ったオンライン集客の戦略。
「有料級の情報を無料で!」という訴求で集客した結果、特典目当てのリストが積み上がっただけで、申し込みや相談はゼロ。
熱量のないリストは、数字が増えても意味がなかった。
初心者がマーケティングを勉強する中でよく誤解するのが、集客数=成果という思い込み。
実際には誰でも歓迎と人を集めても、数集めだけのリストでは、買わない客を集めるだけで終わる。
僕もそんな過ちを犯していたけれど、転機は思い切って対象を絞ったときだった。
「無料の特典目当ての人はご遠慮ください」という表現で、誰に向けたサービスなのかを明確にした結果、集客数は減ったけれど、売上は増えた。
これが、「禁止コピー」の力です。
本気度の高い客だけを集める禁止コピーとは?
では、具体的にどうすればいいのか。
コンサルやコミュニティなど、人と深く関わるサービスで特に効果を発揮する「禁止コピー」の作り方を、3ステップで紹介します。
①人格ではなく姿勢(スタンス)を否定する
ここで多くの初心者が間違えるのは、人格そのものを否定してしまうこと。
能力や性格の否定は、人格攻撃に受け取られてしまう。
これだと読んだ人が傷つくだけで、逆効果になってしまう。
正しいアプローチは、行動パターンや姿勢を指摘すること。
悪い例「ダメな奴は来るな」
良い例「指示待ちの方は、時間の無駄になるのでご遠慮ください」
後者は、人を否定しているのではなく、「指示待ち」という行動スタンスを否定している。
これにより、「自分は違う、主体的に動ける」と感じる人が前のめりになります。脱サラを目指す方の独立支援や、起業初期のコンサルティングの文脈でも、この表現は非常に有効。
②過去の行動を事実で突きつける
人は、漠然とした課題の指摘より、証拠として示された過去の行動に強く反応する。
たとえば、「今まで何度も『明日からやろう』と後回しにしてきた方へ。
今日もまた、『明日からやろう』って言い訳していませんか?」こんな言葉を入れてみてください。
逃げ場のない事実を突きつけることで、読者の中に「自己証明のスイッチ」が入る。
「自分はそうじゃない、変われる」って証明したくなる心理が動き出すのです。
コーチングや育成サービスで「本気で変わりたい人」を集めたいときにオススメ。
③最後に、救済の一言を添える
禁止と否定だけで終わってはいけない。厳しい言葉の後には、必ず出口を用意します。
「ただし、本気で自分を変えたいと願うなら、僕が全力でサポートします」
この一文があるだけで、文章全体のトーンが激変する。
「あなたは来るな、でもあなたは来い」という二項対立の構造が、読者の感情を強く揺さぶります。
オンラインコンサルや育成ビジネスにおいて、信頼感を保ちながら本気度の高い相談者を集めるために、この構造は欠かせない。
反応率を上げるタイトルの黄金法則
コピーライティングの中でも、タイトルの設計はSNS戦略・ネット集客の要です。ブログ記事でも、SNSの投稿でも使えるタイトルの三要素を紹介します。
① 数字は「奇数」を使う
「5つの方法」「7つの習慣」「9割の人が知らない」など、奇数の数字には、人間の脳が自然と引き寄せられる性質がある。
偶数より奇数のほうが「まだ読んでいない情報がある」という感覚を呼び起こすため、クリック率が上がる。3・5・7が特に有効です。
② 「問いかけ」で脳を動かす
人間の脳は、問いかけられると答えを探さずにはいられません。
「なぜ〇〇なのか?」という疑問形のタイトルは、読者の注意を自然に引きつけます。
起業コミュニティの発信やオンライン勉強会の告知にも、そのまま応用できます。
③ 「否定・警告」でリスク回避本能を刺激する
「絶対にやってはいけない」「やりがちなミス」などの否定表現は、リスク回避本能を刺激し、今すぐ読まないと損をするという感覚を生む。
この三要素を組み合わせた最強タイトルの例がこちらです。
「なぜ9割の起業家が失敗するのか?絶対にやってはいけない5つの習慣」
奇数(9割・5つ)、疑問形、否定(やってはいけない)の三拍子が揃っています。
AI戦略の発信でも、脱サラを目指す人向けのコンテンツでも、このフォーマットはそのまま応用できます。
これらのテクニックには絶対条件がある
「さっそく使ってみよう」と思った方に、知っておいてほしいのが、このコピーライティングは、本当に成果が出るサービスにだけしか使えないということ。
中身が伴わないまま言葉だけを尖らせると、それはただの誇大広告。
信頼を失い、返金対応が増え、最悪の場合はビジネスそのものが崩壊する。
これはSNS戦略・ネット集客・オンラインコンサル、どの分野でも共通する鉄則。
まず取り組むべきは、自分のサービスを受けたクライアントが成果を出せる理由は、具体的に何か?という問いを言語化すること。
この問いに明確に答えられるようになったとき、はじめてコピーライティングは本物の武器になる。副業から独立を成功させた先輩たちも、マーケティングの言葉を磨く前に、自分の提供価値を徹底的に言語化していた。
初心者がオンラインで成果を出すための戦略は、華やかなコピーより先に「誰のどんな悩みを、どうやって解決するか」を磨くこと。
そこさえ固まれば、今回紹介したテクニックは大きな効果をもたらしてくれる。
「絞る勇気」が、質の高い顧客を呼ぶ
副業を始めた頃の僕は、嫌われることを恐れて、数だけを追いかけていた。
でも実際に売上が変わったのは、「来てほしくない人」を明確にしたとき。
・誰でも歓迎するコピーは、買わない客を集めるだけ
・禁止コピーは「人格否定」ではなく「姿勢の否定」
・過去の行動を突きつけ、救済の言葉で締める
・タイトルは「奇数×疑問×否定」の三要素で設計する
・すべては「本物の成果が出るサービス」があってこそ
集客数が減っても、売上が上がるという逆説的な体験は、勇気を持ってターゲットを絞ったときにしか得られません。