よりかず式|凡人のためのSNSマーケティング実践録.88
2026/04/18
よりかず式|凡人のためのSNSマーケティング実践録.88
第88回:「その発信、AI臭すぎです。」なぜ“正しい情報”ほど誰にも読まれないのか/文:よりかず先生
AIと人間の正しい役割分担のやり方
最近、Xを見ていて、気になっていることがあります。
どのアカウントも、以前に比べて投稿の質が上がっていて、発信している内容は「役に立つ情報」ばかりなのに、みんな揃って伸びていない。
一方で、特別なノウハウを発信しているわけでもないのに、じわじわとフォロワーを増やしているアカウントもあって、その違いは何かっていうと、「伸びていないアカウントはAIのコピペ投稿で、伸びているアカウントは人間の体温がある文章だということ。
AIコンテンツが飽和している今、差別化できないのはなぜか
起業や副業に挑戦しようと情報収集をはじめると、SNSやブログには膨大な量のコンテンツが溢れている。
マーケティング戦略、ネット集客の始め方、脱サラして独立した成功体験談など。
どれも「有益」に見えるはずが、読んでいると不思議な違和感を覚える人は少なくないはず。
その違和感の正体は、「どこかで読んだことがある」という感覚。
AIを使ったコンテンツ生成が普及した結果、似たような構成・似たような言い回し・似たような結論の記事が大量に生産されています。
SNS戦略の成功法則も、オンラインでのネット集客の勉強会案内も、起業初心者向けのコンサル紹介も、どれも正確な情報を伝えるだけのコンテンツになっている。
いわゆる、「正しいけど、響かない」って感覚。
AIのコピペで差別化はできない。それはみんなが同じAIを使っているからです。
全員が同じ補助輪を持っていたら、その補助輪は差別化にはならない。
これが、AI戦略だけに頼ることの限界です。
情景が浮かぶ発信だけが人の心を動かす
僕ももちろんAIは活用しています。
具体的な使い方は、書きたい内容を箇条書きにして、文章化はAIに任せたり、言い回しが思い浮かばないとき、「こういうニュアンスで表現して」と伝えて言語化してもらったり。
AIを「文章を整える道具」として使っています。
何を書くか、どんな体験や感情を伝えるか、という核心の部分は自分で考えています。
最近のXで伸びているアカウントには傾向があって、それは「情景が目に浮かぶような、リアルな発信をしている」こと。
たとえば、「副業を始めて3ヶ月で月5万円を達成しました」という発信と、「深夜1時、子どもが寝てからようやくパソコンを開いた。
銀行残高を見てため息をついた翌週に、初めて振込通知が来た」という発信では、どちらが記憶に残るかは明らかですよね。
後者には、スペックではなく「瞬間の感情」があります。
この温度感は、AIには生成できません。自分の足で得た体験、その場にいたからこそ感じた空気感。
それが「人っぽさ」を生み出し、読んだ人の心を動かす。
矛盾した感情こそ、最強のコンテンツになる
起業や独立を目指す会社員の方と話していると、こんな感情をよく聞きます。
「挑戦したいけど、安定を失うのが怖い」
「早く脱サラしたいけど、本当にできるのか自信がない」
「成功している人の話を聞いてうらやましく思うけど、なぜか焦りも感じる」
これらはすべて、矛盾した感情。「嬉しいけど不安」「欲しいけど罪悪感」など。
論理的に整理できない複雑さこそが、人間ならではの感情です。
AIは正解を出すことが得意です。でも、人の心を動かすのは正解ではなく共感。
あなたが抱えている矛盾を言葉にして代弁することで「そうそう、それ!」って思わせること。
これが、AI時代の最も強力なコンテンツ戦略です。
スペックだけでは人は動かない、文化と空気の話
同じ「高級感」でも、銀座や六本木の洗練された都会的な雰囲気と、京都の路地に漂う静かな和の風情では、まったく異なる体験。
この違いは、スペックや数字では説明できない。
歴史、関係性、土地の記憶、そこに集まる人たちが共有してきた非言語の感覚こそが文化であり場の空気です。
オンラインマーケティングやSNS集客でも、同じことが言える。
数字や実績を並べるだけで、人の心は動かない。
自分ごととして感じられる語りがあるとき、はじめて人は反応します。
コミュニティや勉強会、交流会など、人が集まる場にはそれぞれ固有の空気があります。
その空気を言葉で伝えられるのは、実際にその場にいた人間だけで、AIにそれはできません。
AIは補助輪として使うのが、正しい役割分担
「じゃあAIは使わない方がいいの?」と思うかもしれませんが、答えはNOです。
AIは使うべきだけど、正しい役割で活用することが大事。
AIが得意なこと:文章の構成・整理、速さと正確さ、アイデアの壁打ち、言い回しのバリエーション出し。
人間が担うべきこと:一次体験の蓄積、矛盾した感情の言語化、文化や空気を宿した語り、読者との共感。
AIは速さと正しさを担当し、人間は体温と雰囲気を担当する。
この役割分担ができたとき、あなたのブランドは平均では終わりません。
具体的な実践方法をまとめると、次のようになります。
①一次体験を集める:日常の中で「これは発信できる」と思った瞬間を、感情ごとメモしておく。
②矛盾を言葉にする:「嬉しいけど不安」のような矛盾した感情を、整理しすぎずそのまま発信する。
③AIに整えてもらう:書きたいことを箇条書きにして、AIに文章化を依頼する。
言い回しのニュアンスも伝えると精度が上がる。
④文化や文脈を足す:自分が体験した「場の空気」を最後に一文加える。
それだけで、コンテンツの深みが変わります。
今日からあなたのブランドを「平均以上」にするために
副業で成果を出して、いつか独立したい。そう考えている方にとって、SNSやオンラインでの発信は重要な武器。
でもその武器がAIの量産品では、戦う前から差がついている。
今日から、一次体験を集めたり、矛盾を代弁したり、文化に根ざした語りを生み出したり、してみてください。
そしてAIはその背中を押す「補助輪」として使う。
「自分の体験をどう発信に活かせばいいかわからない」「AIをうまく活用したいけれど、どこから始めればいいか迷っている」
そんな方は、ぜひ一度、弊社ホームページの問い合わせフォームからご相談ください。
副業から起業へ、あなたの状況に合わせた戦略を、一緒に考えます。