よりかず式|凡人のためのSNSマーケティング実践録.113
2026/05/15
よりかず式|凡人のためのSNSマーケティング実践録.113
第113回:オンラインサロンを辞める人、全員が同じ特徴でした/文:よりかず先生
オンラインサロンの退会者の共通点とは?
起業や副業を目指して情報収集をしていると、オンラインサロンやコミュニティという選択肢もアリなのではと考えているのではないでしょうか。
ネット集客の戦略を学んだり、同じ志を持つ仲間と交流会やイベントに参加したりできる場として、その人気は年々高まっています。
しかし、運営側としてはっきり言わせてもらうと、コミュニティは、入るだけでは何も起きない。今回は、僕が運営する起業・副業・マーケティング系のオンラインコミュニティで見えてきた、残酷な真実をお伝えします。
退会者の9割は、顔すら思い出せない人だった
メンバーが退会してしまうと、運営者としてその理由を考えます。
「コンテンツへの不満だったのか」「価格が高かったのか」「他のコミュニティに移ったのか」など。
ところが退会者の人たちを眺めて感じたのは、「この人、誰だっけ? そもそも本当に入会してたっけ?」という感覚の人ばかりだったということ。
退会者のほとんどが、記憶に全くない幽霊部員。残りの1割も、最初の自己紹介だけして以降は何もしなかった人。
つまり退会理由は、中身がしょぼかったとか、値段が高かったとかではなく、サービスを一度も使わなかったことが、全員に共通していたのです。
たとえるなら、ジムに入会したものの一度もトレーニングに行かず退会した幽霊会員とまったく同じ構造。
使っていないサービスにお金を払い続ける人はいないので、退会するのは当然の結果。
お試しプランで気づいた、体験の圧倒的な力
さらに興味深いのは、退会者の大半が、1,000円以下で参加できる「お試しプラン」のメンバーだったということ。
その価格帯の客層が悪かったと思ったのですが、それは違いました。
お試しプランに入っても、実際にサービスを一度でも体験した人の半数以上が、その後プラン変更でアップグレードしてくれたのです。
体験しなかった人は、たとえ1,000円でも高いと感じて「誰?」のまま消える。
体験した人は、価値を感じて、喜んでお金を払い続けてくれる。
これが意味するのは、サービスを一度でも体験し、その価値を理解した人は全員残っているということ。
なぜなら、価格以上の価値を提供し続けているから。
SNS戦略やネット集客の勉強会、起業・独立支援のための個別相談、AIを活用したビジネス戦略の共有など、参加者が自分には必要と感じる機会さえあれば、月額の数字は障壁にならない。
数十万円相当の価値を、数千円で提供し続けることこそが、サブスクを継続させるのコツです。
人が離れるのは不満がある時ではなく、接点がない時
コミュニティ運営において、退会を防ごうとすると「コンテンツの質を上げなければ」「価格を下げなければ」という方向に思考が向きますが、それは見当外れ。
人が離れるのは不満があるときではなく、接点がないとき。
この原則は、コミュニティだけでなく、公式LINEの登録者にも同じことが言えます。
せっかく登録してくれた読者も、一度も行動を促さなければ、いずれブロックして終わり。
起業を目指す初心者の方が副業から成果を出し始めようとするとき、最初は情報収集から入ります。
コンサルやオンライン勉強会、交流会やイベントへの参加を検討するでしょう。
しかし、「見るだけ」「読むだけ」の状態が続く限り、どれだけ良い情報も自分のものにはなりません。
独立支援や起業相談のコミュニティで成功する人と退会していく人の差は、才能でも経験でもなく、当事者になったかどうか。
一度でも手を動かし、発言し、交流した人は、最強のファンに変わります。
ROM専を許してはいけない
ROM専とは情報を受け取るだけで一切発信・参加しない人のこと。
コミュニティ運営の観点では、これを許容してしまうことが退会の最大の原因。
退会を防ぎ、単価を上げるための戦略は明確で、入会した瞬間、無理やりにでも体験させること。自己紹介を促す、質問を投げかける、小さな課題を与えるなど、手段は問いません。一度でも当事者にさえすれば、彼らは離れない。
これはマーケティング戦略として非常に重要な視点。
SNSのフォロワーを増やすことや、ネット集客の初心者向け勉強会を充実させることも大切ですが、集めた人を幽霊にしてしまっては意味がない。
育成・コンサル・オンラインコミュニティのどの形式であっても、最初の「体験設計」が成功を左右する
脱サラや起業・独立支援に向けてSNS戦略を学び始めた方や、AIを活用したビジネスへの挑戦を検討している方。
どんなに優れたコンテンツも、あなたが一歩踏み出さなければ変化は起きない。
情報収集から当事者に変わる瞬間が、成功へのスタートラインです。