よりかず式|凡人のためのSNSマーケティング実践録.79
2026/04/09
よりかず式|凡人のためのSNSマーケティング実践録.79
第79回:「検討します」は断り文句、売れない人がやっている致命的ミス/文:よりかず先生
なぜ「良い話」をしても「検討します」で逃げられるのか?
「すごく良い商品だと思います」「前向きに検討してみます」って言葉を聞くたびに、「また同じことを言われてしまった…」って悔しい思いをしていませんか。
副業や起業の初心者が最初につまずく壁のひとつが、まさにこのセールス。
商品やサービスの良さは伝わっているはずなのに、なぜか顧客は前に進んでくれない。
その原因は、話の内容ではなく、話の構造にあります。
あなたのセールスが「雑談」で終わる本当の理由
コンサルやコーチングに限らず、どんなビジネスのセールスでも共通する落とし穴があり、それは伝えた内容が相手にとって、「自分事」になっていないということ。
たとえば、あなたが外出先で傘が売られているのを見かけて、「この傘は軽くて丈夫で、折りたたみもできます」って言われたとします。
それが晴れた日なら、「へえ、いいですね」で終わるはず。
でもその日が土砂降りで、あなたが傘を持っていないときに同じ話を聞いたら、すぐに「買います!」って言いたくなるはず。
セールスも同じで、どれだけ良い情報を伝えても、それが「今の自分の痛みや利益」に直結しなければ、人の脳は動かない。
僕も以前は、副業でコンサルの販売に挑戦したとき、まず売り込みへの罪悪感から「良かったら検討してみてください」という曖昧な言い方ばかりしていた。
もちろん成約はゼロ。逆に今度はそれを意識しすぎて、「今すぐ決めないと損ですよ!」って圧をかけすぎた時期もあった。
結果は逆効果で、ある方からは「あなたに指図されたくないし、あなたからは絶対に買わない」ってはっきり言われてしまった。
あのときは恥ずかしさとショックでしばらく立ち直れなかったのをよく覚えています。
顧客の脳を動かす3つのトリガー
人が「買う」という決断をするとき、論理だけでは動かない。
特に教材などのノウハウやコーチング・カウンセリングなどの販売する場合、抽象的な話だけでは相手に刺さらないので、これから伝える3つのトリガーで、顧客の脳を動かす必要がある。
① 問題解決(痛みの解消)
「業務効率化ができます」ではなく、「毎月30時間の無駄な残業をゼロにする」と具体的に伝える。脱サラを目指している会社員なら、「今の職場で消耗し続ける毎日を終わらせる」という言葉のほうが、リアルに響きます。
② 得られる利益(未来の自分)
「SNSマーケティングを学べます」ではなく、「半年後、SNSから安定して月3件の相談が入る自分」を売る。
人は商品ではなく、その先にある「なりたい自分」に対してお金を払います。
③ 損失回避(現状維持の恐怖)
「今の状態を続けたら、来年も今年と同じ苦しみが続きます」という現実を、やさしくしかし明確に伝える。
人は「得る喜び」よりも「失う恐怖」に2倍以上反応するという心理学の知見があります。
「検討します」で終わらせない3つのポイント
成約率を上げるために、クロージングで意識すべきことが3つあります。
売り込み臭を消しながら、自然に「YES」を引き出すための構造です。
1. なぜあなたに伝えているのかを明確にする
「SNSでの集客に伸び悩んでいる方に、改めてお伝えしたいことがあります」。
このようにターゲットを再定義することで、相手は「これは自分への話だ」と受け取る。
2. 次の行動をひとつだけ示す
「まずは無料の個別相談を受けて、今の課題を整理してみてください」。
選択肢を増やすと人は判断を先送りするので、行動は一つに絞る。
3. 「なぜ今なのか」を伝えて逃げ道を消す
「今月は個別対応できる枠が残り3名です」「来月も同じ状況を続けるか、今変えるかの分岐点です」。
緊急性は、脅しではなく事実として誠実に伝えることが大切。
「買ってほしい」と言えない本当の原因
独立支援やコミュニティ運営、マーケティングのコンサル、AI活用の戦略提案など、どんなジャンルであれ、最後にオファーをかけられない人の多くに共通する原因があります。
それは、自分が売っている商品・サービスの価値を、100%信じ切れていないこと。
「自信がない」のは、商品理解が浅いからです。
その解決策として、自分に次の3つの問いを投げかけてみてください。
Q1. 誰の痛みを、確実に、そして劇的に減らすことができるか?(対象を極限まで絞れているか)
Q2. もし家族が同じ悩みを持っていたら、私はこの商品・サービスを迷わず勧めるか?
Q3. 今、私がこれを売ることは、顧客にとって「最高の救済」だと言い切れるか?
3つ全部に「YES」と言えるなら、あなたはすでに売る準備ができています。
言えないなら、まずそこを深める時間が必要です。
「救う気持ち」が、成約を生む
私が大きく変わったのは、「売ること」ではなく「この人の悩みを聞くこと」に集中し始めてからでした。
すぐに答えを提示するのをやめて、とにかく相手の話を親身になって聞き、共感する。
それだけで、相手はどんどん心を開いてくれるようになった。
信頼が生まれ、感謝されるようになり、気づいたら「ぜひお願いしたい」と言ってもらえるようになっていました。
人は「理解したから買う」のではなく、「あなたなら信頼できる」という確信に触れて、心が動いたから買ってくれる。
起業や副業で成果を出すための戦略は、難しいマーケティング理論ではなくて、目の前の人の痛みに、本気で向き合うこと。
そして最後に、目を見て「あなたに買ってほしい」と伝える勇気を持つだけです。