よりかず式|凡人のためのSNSマーケティング実践録.77
2026/04/07
よりかず式|凡人のためのSNSマーケティング実践録.77
第77回:あなたの有益な発信は、全部“AI以下”です/文:よりかず先生
あなたのSNS投稿が誰にも響かない理由
「毎日SNSで投稿しているのにいいねもコメントもゼロ、フォロワーも増えない」
SNS戦略やネット集客の勉強を始めたばかりの初心者の方から、こんな相談をよくいただきますが、僕もまったく同じ壁にぶつかっていました。
起業・脱サラを目指して情報収集していた頃、僕はXで「有益な発信」を心がけていました。
脱サラのステップ、独立支援に役立つ情報、起業初心者が知るべき戦略など、自分しか知らないと信じて投稿し続けていたのです。
ところが、自分の投稿内容を検索してみると、同じことを言っている人が山のようにいることに気づきました。
しかも今ならAIに聞けば、3秒で教科書のようなきれいな文章が出てくる。
もちろんそんな投稿にコメントなんてつくはずはなく、誰の記憶にも残らない投稿を量産していたことに初めて気づきました。
まったく伸びなかった原因は、投稿をきれいにまとめすぎて、本当に書きたかった「黒い部分」の本ねが消えていたから。
今回はその核心と、解決策を3つお伝えします。
なぜ「きれいな投稿」は誰にも刺さらないのか
AIがあらゆるジャンルで100点の正論を書ける時代になった。
マーケティング戦略もオンラインコンサルの手法も、コミュニティ運営のノウハウも、教科書どおりの内容ならAIが一瞬で出力してくれる。
つまり、「有益な情報を発信する」という行為そのものの価値が、ほぼゼロになっている。
にもかかわらず、SNSで発信を始めた多くの人が、「いいこと言わなくちゃ」って思い、同じ罠にハマる。
でも批判が怖いし、嫌われたくないから、無難な締め方に逃げる。その結果生まれるのが、誰かを傷つけない代わりに、誰の心も動かさない文章です。
僕も最初は評論家ぶって、「起業・脱サラの戦略はこうあるべき」と上から目線で語っていた。
でも心の奥では批判が怖くて、必ず最後に「無理せずできる範囲で」という逃げ道を作っていた。コメントゼロが続いた理由が、今ならはっきりわかります。
解決策1 いい人を捨てて、本音をさらけ出す
NSで影響力を持つ発信者に共通しているのは、「嫌われることを恐れていない」という点。
起業・独立支援・オンライン集客の世界でも、リスクを取っている人のほうがはるかに多くの心を動かしている。
「成功するためには努力あるのみ!」「継続すれば必ず報われる!」などの言葉は、Xのタイムラインでよく見かけると思います。
誰も傷つけない、正論中の正論だけど、誰の記憶にも残らない。読み手の感情を動かすのは、きれいにまとめられた言葉ではなく、書き手の「黒い気持ち」がにじみ出た本音だけ。
解決策2 教科書ではなくドキュメンタリーを語れ
有益なノウハウはAIに聞けば出てくるから情報の価値はゼロ。
じゃあ何に価値があるかというと、あなたの人生で起きた「事件」です。
たとえば「読書のすすめ」を発信するなら、どちらが人の記憶に残るか考えてみてください。
× 読書のメリット5選。インプット量が増え、語彙力が上がり…
○ 20代で1冊も本を読まなかった私が、ある本に出会って人生が変わった話
脱サラを決意した夜の不安、副業で最初の成果を出した瞬間の震え、独立を相談したときに周りから言われた言葉などが魅力的なコンテンツとなる。
オンライン勉強会やコミュニティ、交流会で話す自分の物語を、そのままSNSの脚本にしてください。
解決策3 締めで逃げ道を作るな
せっかく本音で書けた投稿も、最後の一行で台無しにしているケースが多すぎる。
「無理せずできる範囲で頑張りましょう」という締めは、優しく見えて実は無責任な発信でしかない。
それでは読み手の背中を押す言葉にはならない。
× 無理せずできる範囲で頑張りましょう
○ 今日やらなければ、1年後も同僚とビール片手に愚痴を言い合っている
後者は反感を買うかもしれないけれど、それでいい。
時に読み手を突き放すような断定が、逆説的に「この人の言葉には芯がある」という信頼につながる。
SNS戦略の文脈で言えば、その強さが「この人についていけば何か変わるかもしれない」というファン化にもつながります。
コンサルや育成・独立支援を提供する人ほど、こうして断言できるかが成否を分けます。
副業・起業でSNSを武器にするための3原則
起業初心者がネット集客やオンラインでマーケティングを学び始めると、「有益な情報を発信しなきゃ」って考えがち。
それは間違いではないけれど、AI時代においてその発想だけでは戦えない。
SNS戦略の本質は、いかに読み手の感情を動かせるか。
読み手の感情を動かせるのは、泥臭い体験やドロドロした黒い本音だけ。
脱サラへの挑戦、独立支援を求めてコミュニティに飛び込んだ経験、失敗と成功の瞬間など。
それをドキュメンタリーとして発信する人が、教科書を書き続ける人を圧倒していく。
オンラインイベントや勉強会、交流会での出会いから生まれた話、コンサル・育成の現場で気づいたこと。それらすべてが、あなただけが発信できるコンテンツ。
ネット集客の戦略以前に、まずあなた自身の「事件」を語ることから始めてください。